

90年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開、さらに2000年代以降は、さまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践している。
本展では、生前の坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作とこれまでの代表作から成る没入

坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開いて、その心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出す。坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と「時間とは何か」という深い問いかけは、時代や空間を超えて私たちに新たな視点をもたらすことだろう。





