昨年亡くなった音楽家・アーティスト、坂本龍一(1952-2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する最大規模の個展である。坂本は50年以上に渡り、多彩な表現活動を通して、時代の先端を常に切り開いてきたアーティストだ。
90年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開、さらに2000年代以降は、さまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践している。
本展では、生前の坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作とこれまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開する。これらの作品を通
して坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどり、この類稀なアーティストの新しい一面を広く紹介。日本では初めて、また最大規模の個展となった。
坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開いて、その心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出す。坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と「時間とは何か」という深い問いかけは、時代や空間を超えて私たちに新たな視点をもたらすことだろう。
『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』東京都現代美術館(江東区・三好) 会期:2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日) 開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで) 休館日:月曜日(1月13日、2月24日は開館)、12月28日~1月1日、1月14日、2月25日 会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F ほか 観覧料:一般2400円大学生・専門学校生・65 歳以上1700円、中高生960円/小学生以下無料※本展チケットで「MOTコレクション」も観覧可。※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を所持の方とその付添いの方(2名まで)は無料に。※毎月第3水曜(シルバーデー)は、65歳以上の方は無料。(チケットカウンターで年齢を証明できるものを提示※家族ふれあいの日(毎月第3土曜と翌日曜)は、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住を証明できるものを提示/2名まで)の観覧料が半額に。オンラインチケット:会期中日時指定なしで、1枚につきお一人様各展覧会1回限りご入場できるオンラインチケット。ご購入後のキャンセル・変更は一切できません。美術館チケットカウンターにて当日券も販売します。●学生無料デー Supported by Bloomberg:2月1日(土)・ 2日(日)の2日間、中高生・専門学校生・大学生は無料です。(チケットカウンターで学生証を提示) ●Welcome Youth 2025:3月1日(土) ~3月30日(日)の期間、18歳以下(2006年4月2日以降生まれの方)は無料です。(年齢を確認できる証明書を提示) 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、朝日新聞社、テレビ朝日 協賛:カカクコム、デジタルガレージ、東邦レオ、NISSHA、ニューバランスジャパン、山田養蜂場 特別協力:KAB Inc.、KAB America Inc.、ダムタイプオフィス、エイベックス・エンタテインメント、ケィ・ガレージ、タケナカ、東邦レオ、ホットスタッフ・プロモーション、ユニクロ 協力:J-WAVE 助成:文化庁・令和6年度我が国アートのグローバル展開推進事業