
→織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理の再現模型 奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵
↓料理屋番付 江戸時代後期 東京家政学院大学附属図書館大江文庫蔵

日本人は、古来からそうした自然の味を



&darr:マグロの実物大模型(2020年の展示風景) 国立科学博物館蔵

本展ではず、「1章 「和食」とは?」、「2章 列島が育む食材」、そして「3章和食の成り立ち」、「4章 和食の真善美」、「5章 わたしの和食」、「6章 和食のこれから」とテーマを分けて展示。今に伝わる様々な資料や食材等の標本でその歴史、科学の多角的な視点から紹介する。見どころは、まず和食を支える食材の多様性を紹介。食の基本となる水、そしてキノコ、山菜、野菜、海藻、魚介類といった世界でも有数の生物多様性を持っている日本列島の食材、また人々の食への興味と挑戦から生み出された味噌、糀、出汁など発酵の技術について科学的な視点で展示、解説されている。日本の野菜はほとんどが海外から渡来したもの…とか水と料理の密接な関係、山菜、キノコ、野菜、魚介といった身近な食材を標本やリアルな複製、映像で解説。ほかにも卑弥呼や徳川家康は何を食べていたのか…江戸っ子が愛したファストフードとは…といった歴史上の偉人たちの食卓や寿司、天ぷら、そばの屋台が並ぶ江戸の町を再現模型で紹介。
和食を生物学や農学、水産学、発酵学、そのほかの科学的分野と文理融合から捉える大変興味深くユニークな展覧会である。






