
→イシスとして表わされたプトレマイオス朝皇妃の頭部》 紀元前1世紀から紀元後1世紀 大理石 カピトリーノ美術館分館モンテマルティーニ美術館蔵 ©Roma, Sovrintendenza Capitolina ai Beni Culturali / Archivio Fotografico dei Musei Capitolini

→《カピトリーノのヴィーナス》 2世紀 大理石 カピトリーノ美術館蔵 ©Roma, Sovrintendenza Capitolina ai Beni Culturali/Archivio Fotografico dei Musei Capitolini ※東京会場限定展示
↓《カピトリーノの牝狼(複製)》ローマ市庁舎蔵 itolina ai Beni Culturali / Archivio Fotografico dei Musei Capitolini

「ローマは一日にして成らず」という諺もある程この都市は二千年を超える歴史と他に追随を許さぬ文化を持っている。伝説によるとローマは紀元前753年テヴェレ川東岸の「ローマの七丘」のひとつ、パラティーノの丘に建設された。この7つの丘の


古代遺物やヴァチカンに由来する彫刻、またローマの名家からもたらされた絵画など、多岐にわたる充実したコレクションは、古代ローマ帝国の栄光を礎にヨーロッパにおける政治、宗教、文化の中心地として発展したローマの歩みそのものといえる。
本展では、展覧会の構成を第1章から第4章と特別展示の構成に分けて、まず「第1章 ローマ建国神話の創造」で古代ローマ建国にまつわ



「第4章 絵画コレクション」では、膨大なコレクショ

本展の見どころに頭部だけで約1.8メートルの迫力の巨大彫刻、古代ローマ帝国の栄華を象徴する《コンスタンティヌス帝の巨像》と今回初来日で国外ではめったに見られない門外不出の傑作《カピトリーノのヴィーナス》がある。また、今年2023年は、日本の明治政府が派遣した「岩倉使節団」がカピトリーノ美術館を訪ねて150年の節目に当たる。この岩倉使節団は、米国、英国仏国、独逸などの欧米各国を歴訪。当時訪問先の各先進国の近代国家の仕組みや最新技術に目を見張り、帰国後には、欧州で体感したもの、見学したものをその後の日本の歩みに様々な形で生かしている。特にイタリアの訪問では、西洋文明の源流がイタリアにあることを実感させられ、後に創設される日本で初めての博物館施設に大きな影響を与えた。その紹介も特別展示で紹介されている。本展はこの節目の年にローマの姉妹都市の東京、さらに福岡を会場として、同館のコレクションをまとめて日本で紹介する初めての機会となった。
→ピエトロ・ダ・コルトーナ《教皇ウルバヌス8世の肖像》1629 -31 油彩、カンヴァス カピトリーノ美術館蔵 ©Roma, Sovrintendenza Capitolina ai Beni Culturali / Archivio Fotografico dei Musei Capitolini






