
→椿貞雄《朝子像》1927年、平塚市美術館



↓中川一政《尾崎士郎著『人生劇場』20 原画》1939年、真鶴町立中川一政美術館

春陽会のメンバーは同じ芸術主義で固まろうとはせず、それぞれの画家の個性を尊重する「各人主義」が大事であると考え、また展覧会には、油彩のほかに版画、水墨画、さらには新聞挿絵の原画などジャンルを問わず出品された。メンバーは互いの作品


創立会員メンバーは、足立源一郎、梅原龍三郎、倉田白羊、小杉未醒(放菴)、長谷川昇、森田恒友、山本鼎。創立客員メンバーには石井鶴三、今関啓司、岸田劉生、木村荘八、椿貞雄、中川一政、山崎省三、萬鐵五郎といったすでに知名度の高い花形の画家たちで組織され帝国美術院、二


展覧会構成は、「第1章 始動:第3の洋画団体誕生」、「第2章 展開:それぞれの日本、それぞれの道」、「第3章 独創:不穏のなかで」、「第4章 展望:巨星たちと新たなる流れ」の4章。今回取り上げる画家は、東京ステーションギャラリーでは過去に回顧展を開催したことのある岸田劉生、木村荘八、河野通勢。また、その名を冠した美術館をもつ小杉放菴、三岸好太郎、硲伊之助。のちに文化勲章を受章した梅原龍三郎、中川一政、岡鹿之助ほかフランス画壇でも評価された長谷川潔。いずれも日本近代美術界の巨匠で春陽会の第1回展からの出品作を多く含む50名近い画家たちの良質な作品が、40以上の所蔵先から集まるという。





