↑《薩摩藩の役人》フェリーチェ・ベアト撮影 1863~1870年頃 個人蔵
→野々村市之進(忠実)遺品 提金具付更紗小物入 一閑張文箱 矢立并筆 手鏡(袋付) 丸型四段重印籠 棹秤 幕末期 東京都江戸東京博物館蔵
↑「温古写真集」 霞ヶ関福岡藩黒田侯上屋敷表玄関 明治時代初期 東京都江戸東京博物館蔵
↓野々村忠実肖像写真 於ニューヨーク 万延元年(1860) 東京都写真美術館蔵
“サムライ”とはそもそもなんなのか? “侍”あるい“士”と異なった文字で表わしても抱くイメージは一様ではない。武士の発生は平安時代中期といわれる。この時代の武士とは「兵(つわもの)の道」が生き方とされ、主従関係の強固さや家名を盛んにするというより、個人の潔さや人間としての度量を尊ぶ気風が強かった。それが時代が下ると武士は居館に拠って外敵を排除し、所領と結びついて身分を世襲するように転向してくる。そして江戸時代になると武士は主のいる城下に住み俸給で生活する非生産者階級の都市生活者に変貌していくのである。こうした社会の中で武士は家名を尊び家の存続を
↑「久留米藩士江戸勤番長屋絵巻」 酒宴の図 三谷勝波筆/戸田熊次郎序 明治時代 東京都江戸東京博物館蔵 ※展示期間:9月14日~10月6日 以降は複製を展示
↑「洋風日本風俗画帖」 ケイコ 幕末期 東京都江戸東京博物館蔵
大義と考えるように
なる。慶長8年(1603)徳川家康が江戸を開府し、以来265年に及ぶ戦のない平和の時代は、こうした主従と家を尊ぶ価値感を純化・美化させていった。「武士に二言はない」とか、『葉隠』とか、死をもって主君に報いるとか、家の汚名を濯ぐといった現在の我々が抱くようなサムライのイメージは江戸時代に培われたのではなかったか。  
本展は我々が抱くこうした“サムライ”のイメージを江戸時代のサムライ=士を掘り起こすことによって明らかにしようとする特別展。展示は、プロローグ:都市のサムライ、第1章:士 変容―武人から役人へ、第2章:士 日常―実生活のあれこれ、第3章:士 非常―変事への対応、第4章:士 交流―諸芸修養と人材交流、第5章:士 一新―時代はかけめぐる、エピローグ:サムライ、新たな生き様 の章立て。 武士道書に見られるような純化したサムライの姿を紹介するにとどまらず、当時100万都市であった世界最大のメガロポリス江戸にあって、サムライは何を信条としいかに暮らしていたのか、それを絵画作品や古写真から掘り起こし、また、有名無名を問わずサムライの家に伝来した用品用具を通して、江戸時代の人びとが見聞きし慣れ親しんでいた生のサムライの姿を再現していく。江戸勤番の久留米藩有馬家の家臣たちの酒宴の図、明治になって外務省官舎に転用された福岡藩上屋敷御殿の写真、万延元年(1860)に日米修好通商条約批准のために渡米した野々村市之進の肖像写真と使っていた身の回りの小物集、“遠山の金さん”の愛称で親しまれた遠山金四郎景元の晩年の肖像画、勝海舟や山岡鉄舟の肖像画などは見逃せない。江戸東京博物館ならではの豊富な歴史資料を駆使して、チャンバラ(武)を離れた平和の時代のサムライの姿を浮き彫りにしてくれる特別展である。 ※会期中一部展示品の入れ替あり
Coming soon!!
『特別展 士 サムライ―天下太平を支えた人びと―』江戸東京博物館(墨田区・横網) 会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月・休) 会場:江戸東京博物館(東京都墨田区横網1-4-1) 開館時間:9:30~17:30 ※土曜は~19:30 ※入館は閉館の30分前まで 休館日:毎週月曜と9月24日(火)・10月15日(火)※9月16日・23日、10月14日、11月4日は開館  観覧料金:一般1100円(1360円)、大学生・専門学校生880円(1090円)、中学生(都外)・高校生・65歳以上550円(680円)、小学生・中学生(都内)550円(設定なし) ※( )内料金は常設展との共通券料金。ただし小学生と都内在住・在学の中学生は常設展観覧が無料のため共通券の設定なし。小中学生、高校生、大学生は生徒証、学生証要提示、65歳以上の方は要年齢証明書提示。割引:未就学児童と身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を提示の方とその付添者(2名まで)無料。シルバーデー(9月18日と10月16日)は65歳以上の方は特別展観覧料金が無料。要年齢証明書提示  交通:JR総武線両国駅西口から徒歩3分。都営地下鉄大江戸線両国駅A4出口から徒歩1分。都バス錦27・両28・門33・墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん」(南部ルート)でバス停「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車徒歩3分 問合せ:03-3626-9974(江戸東京博物館代表) 博物館ホームページ:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都江戸東京博物館、朝日新聞社ランダ航空、日本通運、JR東日本、CS日テレ、ラジオ日本、J-WAVE、文化放送、TOKYO MX、テレビ神奈川 企画協力:NTVヨーロッパ