
一方古径とは11歳の年齢差があった速水御舟もその才能が早くから認められ、16歳にして早くも展覧会に作品を出品というスタートを切った日本画家である。その代表作『炎舞』は現在重要文化財に指定され、山種美術館で何度も見たという方は多いだろう。二人は 1914(大正3)年に再興された院展(日本美術院展覧会)で活躍し、大正時代半ば以降、細密描写による徹底した写実へと同時期に作風を変化させていった。二人が実業家・原三渓から支援を受けたことも共通している。さらに、それぞれの渡欧体験を通して、古径は東洋画の「線の美」に目覚めて独自の画風を確立し、御舟は人物表現や水墨を基調とした花鳥画へと新境地を拓いていった。
本展ではともに歴史画、人物画から画業をスタートさせているこの二人の共通点や交流などを紹介し、画業をともに辿る。
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『小林古径と速水御舟』山種美術館(渋谷区・広尾) 会期:2023年5月20日(土)~7月17日(月・祝) 会場:山種美術館 主催:山種美術館、日本経済新聞社 開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで) 休館日:月曜日 [但し、7月17日(月・祝)は開館] 入館料:一般1400円、大学生・高校生1100円、中学生以下無料 (付添者の同伴が必要です)※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円、左記いずれかのうち大学生・高校生1000円 ※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金に。 ※複数の割引・特典の併用不可。入館日時のオンライン予約も可能。