4月29日〜7月3日
Bunkamura ザ・ミュージアム
ボテロ展 ふくよかな魔法 BOTERO―MAGIC IN FULL FORM  
↑《モナ・リザの横顔》 20 20年 油彩/カンヴァス 136 x100cm
→《楽器》1998年 油彩/カンヴァス 133 x 172cm
→《オレンジ》2008年 油彩/カンヴァス 148x206cm
ふっくらと丸みをもった肥満型の人間や動物。その描く対象はほかに楽器や果物、花、そして鋭利なはずのナイフにまでおよぶ。 特徴的な描写スタイルをつくり上げた美術家フェルナンド・ボテロは、1932年南米コロンビアのメデジンで生まれた。10代の頃から絵を描き始め、プレ=コロンビア美術(スペイン人征服以前のアメリカ先住民美

← →《マリー・アントワネット(ヴィジェ・ル・ブランにならって)》2006年 油彩/カンヴァス205x151cm
術)やスペインのコロニアル・アートの影響を受けた。
1950年代後半から欧米で高く評価され、今日では現代を代表する美術家の一人に数えられている。 1960年にニューヨークに移住。この頃にはすでに丸々とした肥満型の人間や動物を描く特徴的なスタイルを作り上げていた。注目されたのは1963年ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの≪モナ・リザ≫が展示されたとき、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にボテロの≪12歳のモナ・リザ≫(※本展への出展はなし)が展示されたことに始まる。
ボテロはなにゆえふくよかなのか?このふくよかさは官能、ユーモア、アイロニー
↑《バーレッスン中のバレリーナ》 2001年 油彩/カンヴァス 164x116cm
、政治風刺など複雑な意味をもち、また題材となっている人物はみずからの重要性を過剰に訴求しようとしているのだという。「ボリュームを表現することで、芸術的な美を表現することを目指しているのです」「私の作風は、私の作品の代名詞
であるだけでなく、私が後世に残す遺産でもあるのです」とボテロは言う。
本年2022年はボテロ生誕90年にあたるが、本展は、この記念すべき年にボテロ本人が監修した初期から近年作品までの油彩画、水彩画、素描など70点を紹介する企画展である。
展示は第1章:初期作品、第2章:静物、第3章:信仰の世界、第4章:ラテン・アメリカの世界、第5章:サーカス、第6章:変容する名画の構成。初期作品の1949年の≪泣く女≫を始め、静物の≪楽器≫≪オレンジ≫、
↑左から《黄色の花》、《青の花》、《赤の花》ともに(3点組)2006 年 油彩/ カンヴァス 199x161cm
↑フェルナンド・ボテロ(1932 ~)
信仰をテーマにした≪コロンビアの聖母≫≪守護天使≫、メキシコ芸術に触発された≪バルコニーから落ちる女≫≪バーレッスン中のバレリーナ≫など、会場はボテロ世界に満たされている。なお2020年制作の≪モナ・リザの横顔≫は世界初公開の運びとなる。
作品はすべてフェルナンド・ボテロ
『ボテロ展 ふくよかな魔法 BOTERO-MAGIC IN FULL FORM』Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷区・道玄坂) 会期:2022年4月29日(金・祝)~7月3日(日) 会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷区道玄坂2-24-1 B1F) 開館時間:10~18時(金・土曜は~21時。入館は各閉館の30分前まで。状況により会期・入館方法が変更になる場合があります) ※会期中すべての土・日曜、祝日はオンラインによる入館日時予約が必要となります 休館日:5月17日(火) 入館料:一般1800円 大学生・高校生1100円 中学生・小学生800円 障がい者手帳をお持ちの方は本人と付添の人1名は半額。当日窓口でご購入ください 交通:JR渋谷駅ハチ公口、東京メトロ銀座線渋谷駅、京王井の頭線渋谷駅から徒歩7分。東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線渋谷駅A2出口から徒歩5分。 問合せ:☎050-5541-8600(ハローダイヤル)  展覧会公式サイト:https://www.ntv.co.jp/botero2022/ 展覧会公式twitter:@betoro2022 主催:Bunkamura、日本テレビ放送網、日テレ アックスオン 後援:コロンビア共和国大使館 協賛:光村印刷、テンピュール・シーリー・ジャパン、FUJIOH 協力:ルフトハンザ カーゴAG、日本通運、文化放送、TOKYO FM、TOKYO MX 企画協力:NTVヨーロッパ 監修:フェルナンド・ボテロ 学芸協力:三谷里華(女子美術大学教授)
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