4月27日~8月20日
東京都美術館
マティス展
→アンリ・マティス《金魚鉢のある室内》1914年 油彩/カンヴァス
↓アンリ・マティス《豪奢Ⅰ》1907年 油彩/カンヴァス↓ アンリ・マティス《白とバラ色の頭部》1914年 油彩/カンヴァス
世界最大規模のマティスコレクションを誇るパリ、ポンピドゥー・センターからの所蔵作品で紹介されるアンリ・マティスの回顧展である。フォーヴィスム(野獣派)の代表とされるフランスの画家マティス、北フランス生まれで裕福な家庭で育っている。後にパリへ学びに出るが画家を目指していたわけではない。学んだのは
←アンリ・マティス《赤の大きな室内》1948 年 油彩/カンヴァス
法律で法科資格試験にも合格したという秀才。後に縁あって絵画に目覚め、画家に転向する決心をして今の国立の美大(官立エコール·デ·ボザール)の予備校アカデミー・ジュリアンに通う。美大には入学できなかったものの、美大の教官で象徴主義の画家ギュスターヴ・モローの指導を受けて画家となった。ちなみに同じ画家で友人のジョルジュ・ルオーはモローのもとで指導を受けた仲間である。マティスはモローのアトリエで伝統的な画法から新しい絵画へのと探求を始めた。そして1905年、パリで開催された展覧会サロン・ドートンヌに出品。このときの作品群に見られる原色を多用した強烈な色彩、激しいタッチに批評家が「あたかも野獣(フォーヴ、fauves)の檻の中にいるようだ」と評したことからその画家たちは「フォーヴィスム(野獣派)」と呼ばれ、注目を集めた。その代表、またはリーダー的存在が今回紹介されるアンリ・マティス。野獣派の短い活動の終焉後も後世の芸術家たちにも大きな影響を与え、その名と作品が人々の記憶に残った画家である。
本展では、マティスが法律家になる道を捨てて画家になった初期から最晩年、これまでの集大成として精力を傾けたヴァンスのロザリオ礼拝堂
2↑アンリ・マティス《豪奢、静寂、逸楽》1904年 油彩/カンヴァス
↓ アンリ・マティス《赤いキュロットのオダリスク》1921年 油彩/カンヴァス 9 ↓アンリ・マティス《マグノリアのある静物》1941年 油彩/カンヴァス11
のプロジェクトも含めて生涯色彩と光を追求し続けた画業を時代ごとに辿り、各時代の作品と時代背景、画家のエピソードなどを紹介するもの。作品の数は資料を入れて名品約150点。世界最大規模のマティスコレクションを誇るフランス・パリのポンピドゥー・センターから絵画、彫刻、ドローイング、版画に切り紙絵、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂の資料などと作品、資料としては大変幅広く公開し、日本では20年ぶりの大回顧展となる。
展覧会構成は、まず1章 フォーヴィスムに向かって 1895‒1909、2章 ラディカルな探求の時代 1914‒1918、3章 並行する探究─彫刻と絵画 1913‒1930、4章 人物画と室内画 1918‒1929、5章 広がりと実験 1930‒1937、6章 ニースからヴァンスへ 1938‒1948、7章 切り紙絵と最晩年の作品 1930‒1954、そして8章 ヴァンス・ロザリオ礼拝堂1948‒1951と画家の画業の足跡を年代と作品で展観できる。
マティスをよく知っている人も、特定の作品で知っている人も、またよく知らないという人もこのマティスという画家を画業と時代背景から充分に楽しめる展覧会である。
作品すべて/ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Muséenationald’art moderne -Centre de création industrielle
アンリ・マティス フランス語: Henri Matisse, 1869年12月31日 - 1954年11月3日)フランスの画家。1869年、北フランス、ノール県のル・カトー=カンブレジに生まれる。パリ国立美術学校でギュスターヴ・モローに師事したのち、伝統的な絵画から脱するべく模索を続け、1905年のサロン・ドートンヌ展ではからずも「フォーヴィスム(野獣派)」のリーダーとして脚光を浴びる。後には南仏ニースに移住し、独特の光に触れながら新たな調和と均衡を求めて絵画の革新を進め、集大成といわれる最晩年の南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂まで、生涯色と形による造形的な探究を続けた。1954年ニースで没。ウィキペディアより
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『マティス展』東京都美術館(台東区・上野公園)※日時指定予約制 チケット予約→ 会期:2023年4月27日(木)~8月20日(日) 休室日:月曜日、7月18日(火)※5月1日(月)、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開室 開室時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで 会場:東京都美術館 企画展示室 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36 美術館HP: https://www.tobikan.jp/ アクセス:JR上野駅「公園改札」より徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分、京成電鉄京成上野駅より徒歩10分 ※当駐車場はなし TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)※番号をよくご確認のうえ、お掛け間違いにご注意ください。 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、ポンピドゥー・センター、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 特別協賛:大和証券グループ 協賛:ダイキン工業、大和ハウス工業、NISSHA 協力:日本航空 展覧会公式サイト:https://matisse2023.exhibit.jp/ 展覧会公式twitter:@matisse2023
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