↑国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
根津美術館が所蔵する国宝「燕子花図屏風」を中心に日本の絵画、工芸品に見られる意匠と絵画の親密な関係にスポットを当てた展覧会。
晩春から初夏への今や恒例ともいえる国宝「燕子花図屏風」の公開である。尾形光琳の「燕子花図屏風」(国宝)は、厚塗りされた群青の燕子花の花、緑青を勢いよく↑→重要文化財 春日山蒔絵硯箱(かすがまきえすずりばこ)日本・室町時代 15世紀 根津美術館
左上は展示風景
↓染付鯉耳高砂花入 景徳鎮窯(こそめつけこいみみたかさごはないれ けいとくちんよう)中国・明時代 17世紀 根津美術館蔵 左中段は展示風景↓展示室6の季節の茶室「茶室初風呂の茶」
↑展示室4 古代中国の青銅器左上は展示風景
↓染付鯉耳高砂花入 景徳鎮窯(こそめつけこいみみたかさごはないれ けいとくちんよう)中国・明時代 17世紀 根津美術館蔵 左中段は展示風景↓展示室6の季節の茶室「茶室初風呂の茶」
↑桜芥子図屏風 (さくらけしずびょうぶ) 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 大田区立龍子記念館蔵
この「燕子花図屏風」の示すデザイン性や装飾性は、日本美術に古来から見られるもので日本における工芸品の意匠と絵画の親密な関係がわかる。このほかにも「燕子花図屏風」は、和歌や物語にも取り上げられている。草花図でありながらデザインで文学世界を象徴しているとも考えられる。
本展では、「燕子花図屏風」を中心に主に近世の作品を取り上げてデザインの観点から日本の美術をみつめる。同時開催で展示室5では根津美術館の染織品の所蔵品から珍しいアンデスの染織品が紀元前のパラカスからインカまでの幅広い時代の作品で紹介される。また貴重な茶道具が季節を追って紹介されている展示室6では『初風炉の茶(しょぶろのちゃ)』 と題して立夏を過ぎ、夏向けの茶道具の取り合わせを紹介。
絵画とともにこの時期の楽しみは、咲き始めるカキツバタを鑑賞しながらの美しい庭園の散策。5月8日から5月12日は夜間午後7時(19:00)まで開館も予定されている。
↑誰が袖図屏風(たがそでずびょうぶ) 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
↑庭園のカキツバタ 開花情報は美術館HPで確認を。
『特別展 国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術』根津美術館(港区・南青山) 開催期間:2024年4月13日(土)〜5月12日(日) 開館時間:10:00~17:00 ※5月8日~5月12日は夜間19:00まで開館 開催場所:根津美術館 展示室1・2 休館日:毎週月曜日※4月29日(月・祝)開館 5月6日(月・振替休)は開館し、5月7日(火)は休館 入館料:オンライン
5月8日~12日は19:00まで開館
日時指定予約 一般1500円 学生1200円*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 同時開催:展示室5『地球の裏側からこんにちは!-根津美術館のアンデス染織-』、展示室6『初風炉の茶』 アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線〈表参道〉駅下車A5出口(階段)より徒歩 8 分、B4 出口(階段とエスカレータ)より徒歩10分、B3 出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分 主催:根津美術館 〒107‐0062 東京都港区南青山 6‐5‐1 Tel. 03-3400-2536(代表) 問い合わせ: webサイト: https://www.nezu-muse.or.jp