
→《まなざし》1889-94年頃 パステル、木炭、コンテ・クレヨン/紙28×23.5cm 岐阜県美術館
→《『起源』IV.セイレーンは無数の針をつけて波間から現れた》1883年 リトグラフ/30×23.4cm 岐阜県美術館
↓《窓》1906年頃 油彩/画布69×50.3㎝ 岐阜県美術館
作者はすべてオディロン・ルドン


ルドンは1840年、フランス南西部のボルドーで生まれた。生後間もなくジロンド県のペイルルバードに里子に出されるが、ここでの孤独な少年時代がルドンの幻想の源になったといわれる。
11歳で両親の元に戻り、15歳から地元の画家スタニラス・ゴランに師事した。1864年



↓《ペガサス、岩上の馬》1907-10年頃 パステル/紙 80.7×65cm ひろしま美術館

本展は プロローグ「日本とルドン」、第1章「画家の誕生と形成 1840-1884」、第2章「忍び寄る世紀末:発表の場の広がり、別れと出会い1885-1895」、第3章「Modernist/Contemporarian・ルドン 新時代の幕開け1896-1916」の4章立て。 世界屈指のルドン・コレクションを誇る岐阜県美術館の所蔵品を中心に、国内外の名品を加えた約110点の作品によりルドンの最初期から最晩年までの画業が紹介されている。 1890年代以降の色彩の時代のパステル画と油彩画とまって出品されるほか、ルドン晩年の主要な画題の一つ である「ステンドグラス」を

作者はすべてオディロン・ルドン
オディロン・ルドン Odilon Redon (1840–1916) 1840年、フランス南西部のボルドーに生まれる。 幼少期をボルドー近郊の自然豊かなペイルルバードで過ごす。1855年、地元の画家スタニスラス・ゴランに師事しロマン主義の芸術観に触れる。青年期には、1857年頃出会った植物学者アルマン・クラヴォーとの交友を介して、科学や文学から刺激を受けた。1864年、パリで短期間アカデミスムの画家ジャン=レオン・ジェロームの門下生となる。翌年ボルドーに戻り、版画家ロドルフ・ブレスダンのもとで版画技術を学ぶなどした後、1870年以降は、同時代のアカデミスムや印象派とも異なる独自の幻想的なイメージを木炭画と石版画の黒の世界を通して表現した。1890年頃より、本格的に油彩とパステルを使うようになったルドンの絵画には、色が出現し始める。そうしたなか、1900年から翌年にかけて、ロベール・ド・ドムシー男爵の城の食堂を飾る装飾画連作を手がける。以降、屏風などの装飾作品の制作も増えていく。晩年には、鮮やかな色彩で花の絵や神話画などを描き、輝きに満ち溢れた神秘的な色彩世界を探求。1913年には、アメリカで開催されたアーモリー・ショーに出品し、国際的な名声も獲得していった。展覧会公式サイトより





