↑ポスター画像→ウジェーヌ・ブーダン《ベルク、出航》1890年 油彩/カンヴァス 79×110.2cm ランス美術館(inv. 907. 9.34) C. DEVLEE SCHAUWER© ポスター掲載作品
↑ウジェーヌ・ブーダン《ル・クロワジック》1897年 油彩/カンヴァス 50.5 ×74.5cm アンドレ・マルロー近代美術館、ル・アーヴルLe Havre, Musée d’art moderne André Malraux ©MuMa Le Havre / Florian Kleinefenn
↑ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィル街道、ビュタン近郊 》1860–63年 油彩/カンヴァス 57×83cm ウジェーヌ・ブーダン美術館、オンフルールHonfleur, musée Eugène-Boudin /Illustria外光派と称されるだけに自然光の中で描く屋外制作を重視し、移ろいゆく自然現象の「瞬間」に向き合う画家の姿勢は、後に印象派の代表となった若きクロード・モネ(1840-1926)を開眼させ、印象派の誕生へとつながっていくのである。
ノルマンディーの港町に育ったブーダンにとって、

↑ウジェーヌ・ブーダン《干潮》1884 年 油彩/カンヴァス 117×161cm サン=ロー美術館 ©Musée d’art et d’histoire de Saint-Lô, Pierre-Yves Le Meur
↑ウジェーヌ・ブーダン《水飲み場の牛の群れ》1880年 油彩/カンヴァス 79. 3×109.6cm ランス美術館 inv.907.19.33). DEVLEES CHAUWER ©
↑ウジェーヌ・ブーダン《トゥークの古い港》1890年 油彩/板52×68cm ブーローニュ=シュル=メール市立美術館 ©coll. Musée Boulogne-sur-Mer Ville de Boulogne-sur-Merだが、人物や建物を描いた作品も残されていて、本展ではブーダンの油彩・素描・パステル・版画を8つのテーマ「海景」、「空」、「風景」、「建築」、「動物」、「人物」と作品をあますところなく紹介。このほかにも素描やオイルスケッチで自然が垣間見せる「瞬間」を追い続けたブーダンの制作プロセスの紹介も興味深い。
印象派の展覧会では、ブーダンの作品もモネやマネ、ルノワールたちとともに紹介されては来たが、メインになることは少なかったブーダン。印象派誕生150年、ブーダン生誕200年を迎えた現在、19世紀後半のフランス風景画の革新性を新たに検証する機会となり、スポットが当てられた。
ウジェーヌ・ブーダン Eugène Boudin 1824–1898 ノルマンディー地方の港町オンフルールに船乗りの子として生まれ、11歳のとき一家は対岸のル・アーヴルに移住。同地で共同経営していた画材店の顧客であったバルビゾン派の画家たちと交流するなかで、画家を志す。パリでの3年間の修行時代には、ルーヴル美術館での模写を通じて17世紀オランダの風景画や動物画に学び、以降はノルマンディー各地を制作拠点として風景画や海景画を中心に描くようになる。1850年代半ばに出会った青年期のクロード・モネがブーダンと共に戸外制作を行っているが、これが後の印象派誕生へとつながったと言われる。
画業の後半期は活動範囲をブルターニュ、ボルドー、ベルク、オランダへと広げ、晩年にはヴェネツィアへも足を延ばした。表情豊かな空模様を画面に大きく取り込み、光の絶妙な変化をとらえた作風は、カミーユ・コローやシャルル・ボードレールに「空の王者」と言わせた。
サロン(官展)に出品された作品はたびたび国家に買い上げられ、1892年、68歳でレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受勲、1898年にドーヴィルで没する。(美術館資料より)

←左:ウジェーヌ・ブーダン《ヴェネツィア、税関とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》1895年 油彩/板19.7×39.6cm ランス美術館(inv. 907.19.39) C. DEVLEESCHAUWER©→右:ウジェーヌ・ブーダン《ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ》1895年 頃油彩/板 20.5× 39.6cm ランス美術館(inv. 907.19.38) C. DEVLEESCHAUWER©






