↑《出現》1876年頃  油彩/カンヴァス142×103cm ギュスターヴ・モロー美術館蔵 Photo©RMN-Grand Palais / René -Gabriel Ojéda / distributed by AMF
↓《パルクと死の天使》 1890年頃 油彩/カンヴァス 110×67cm ギュスターヴ・モロー美術館蔵 Photo©RMN-Grand Palais / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF
ギュスターヴ・モロー(1826‐1898)が描く幻想的な女性像を紹介する展覧会である。象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モローは、聖書や神話をテーマにした作品で知られているが、特に新約聖書に伝わる、イエスに洗礼を授
↑《エウロペの誘拐》1868年 油彩/カンヴァス 175×130cm ギュスターヴ・モロー美術館蔵 Photo© RMN-Grand Palais/René-Gabriel Ojéda/ distributed by AMF↑《一角獣》 1885年頃 油彩/カンヴァス 115×90cm ギュスターヴ・モロー美術館蔵 Photo©RMN-Grand Palais / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF
けた洗礼者ヨハネの首を求めた王女サロメを描いた作品は有名だ。
19世紀後半のパリでモローは、幻想的な内面世界を描くことで、真実を見いだそうとしたという。印象派の 画家たちとほぼ同時代に生きたモローの作品は、世紀末の画家や文学者には大きな影響を与えたと言われている。
本展覧会では、そのモローが描いた女性像に焦点を当てている。紹介される出品は、パリのギュスターヴ・モロー美術館所蔵の洗礼者ヨハネの首の幻影を見るサロメを描いた名作《出現》、貞節の象徴とされた幻獣を描いた《一角獣》を含む油彩・水彩・素描など約70点。そこに描かれているのは、神話や聖書に登場する男性を死へと導くファム・ファタル(宿命の女)としての女性や誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性たち、そしてモローが実生活で愛した母や恋人など。独特の幻想的な作品でモローとの関係を検証し、新たな切り口でモローの世界を紹介する。
エコール・デ・ボザール(官立美術学校)の教授にもなったモロー、教授時代は弟子たちの個性を尊重し、その才能を自由に伸ばそうとしていた。生徒たちからの信頼もあったという。エコール・デ・ボザールのモローの元からはマティスとルオーという2人の巨匠が生まれている。しかし、教師を辞めた後は、パリ9区・ラ・ロッシュフーコー街にある邸宅に移り住み、そこを自宅兼アトリエとして制作を続けた。モローはこの自宅を自身の作品の展示場にすることを考えて、展示室も作っていたという。モローの死後、邸宅とモローの作品群は国に遺贈され、1903年に美術館として開館した。今回紹介されている作品群所蔵先のモロー美術館である。本開館当時、初代館長は教え子のルオーであった。展覧会では、このモロー美術館も紹介されているが、モローとルオーの関係を知るうえでとても興味深い。
※象徴主義(しょうちょうしゅぎ、フランス語: symbolisme;):自然主義や高踏派運動への反動として1870年頃のフランスとベルギーに起きた文学運動および芸術運動。
『ギュスターヴ・モロー展 ―サロメと宿命の女たち―』パナソニック汐留美術館(港区・東新橋) 開催期間:2019年4月6日(土)〜6月23日(日) 開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで ※5月10日(金)と6月7日(金)は20:00まで ※入館は17:30まで 休館日:水曜日 ※5月1日、6月5日、12日、19日は開館 入館料:一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円 小学生以下無料 20名以上の団体は100円割引 ※障がい者手帳をご提示の方と付添者1名まで入館無料 5月18日(土)国際博物館の日はすべて入館無料 パナソニック汐留美術館:〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 問合せ:☎03-5777-8600(ハローダイヤル)  交通案内:JR新橋駅烏森口汐留口、銀座口より徒歩約8分、東京メトロ銀座線新橋駅2番出口より徒歩約6分、都営浅草線新橋駅改札より徒歩約6分、都営大江戸線汐留駅3・4番出口より徒歩約5分、ゆりかもめ新橋駅より徒歩約6分 問い合わせ:ハローダイヤル☎03-5777-8600  主催:パナソニック汐留美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会 協賛:光村印刷 協力:日本航空 特別協力:ギュスターヴ・モロー美術館 公式サイト:https://panasonic.co.jp/ls/museum/