↑東寺五重塔


↓国宝 持国天立像(じこくてんりゅうぞう)平安時代・承和6年(839)東寺蔵



空海にまつわる数々の名宝と東寺に伝わる文化財の全貌を紹介する特別展。8世紀末、794年の平安遷都にともなって都の鎮護のため東寺(教王護国寺)と西寺の2ヵ寺が創建された。律令体制の崩壊とともにやがて西寺は滅んでしまったが、東寺はいまだ建造途上のうちに嵯峨天皇から空海に下賜された。弘仁14年(823)、空海50歳の時である。ここに東寺は真言密教の鎮護国家実践の場という、真言
↑国宝 兜跋毘沙門天立像(とはつびしゃもんてんりゅうぞう) 中国 唐時代・8世紀 東寺
宗寺院の中で特別の位置づけをもつことになった。
空海は唐で学んだ最新知識を注いで東寺を構想した。東寺はすでに南大門、中門、金堂、講堂、僧房など基本的な伽藍配置は描かれていた。しかし空海が東寺を授ったときは金堂だけが完成しており、他の主要な堂塔の落慶は空海に託された。こうして講堂をはじめ諸堂に空海の会得した密教の真理が立体的な曼荼羅として結実していくのである。
講堂には大日如来を中心に据えた五仏、右には金剛波羅蜜多菩薩(こんごうはらみったぼさつ)を中心とする五菩薩、左には不動明王を中心とする五忿怒 (五大明王)がら持ち帰った絵画や工芸品、密教の世界観を表わす両界曼荼羅図や十二天屏風、さらに空海が最澄に宛てた3通の書状を貼り継いだ風信帖(ふうしんじょう)などが所蔵・安置され、それらの多くは国宝と重要文化財に指定されて1200年を経た現在に伝えられている。
本展は、講堂の21体の仏像からは15体が出品され立体曼荼羅を構築。国宝11体は、360度全方位から拝観できる陳列となる。空海によって始められた国家鎮 護の法会である“後七日御修法(ごしちにちみしほ”の道場を再現。また、空海が唐から持ち帰った
)密教法具(国宝)や金銅舎利塔(重要文化財)などを陳列するほか、曼荼羅の寺と呼ばれるほど多くの曼荼羅を所蔵する同寺所蔵の国法のなかから「西院曼荼羅(伝真言院曼荼羅)」や長さ5メートルにおよぶ国内最大級と言われる「甲本」「元禄本」「敷曼荼羅(しきまんだら)」ほかも公開される。
空海によってもたらされた後、東寺が1200年にわたって守り伝えてきた密教芸術の至宝が体感できる特別展となっている。※期間中展示替え有
↑上段左:仏像曼荼羅イメージ 東寺蔵 ↑上段右:国宝 帝釈天騎象像(たいしゃくてんきぞうぞう) 平安時代・承和6年(839)東寺蔵
『特別展 東寺国宝 空海と仏像曼荼羅』東京国立博物館(台東区・上野公園) 会期:2019年3月26日(火)~6月2日(日) 
会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9) 開館時間:9:30~17:00(金・土曜は~21:00。入館は閉館の30分前まで) 休館日:毎週月曜と5月7日(火) ただし4月1日(月)は東寺展会場のみ開館。4月29日(月曜・祝日)と5月6日(月)は開館 観覧料:一般1600円(1400円/1300円) 大学生1200円(1000円/900円) 高校生900円(700円/600円) 中学生以下無料 ※( )は前売/20名以上の団体料金。前売券は3月25日(月)まで販売  割引:身体障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料。 交通:JR上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分  問合せ:☎03-5777-8600(ハローダイヤル) 展覧会公式サイト:https://toji2019.jp/ 主催:東京国立博物館、真言宗総本山教王護国寺(東寺)、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション 特別協賛:大和証券グループ 協賛:NISSHA