
→ル・コルビュジエ 《奇妙な鳥と牡牛》 1957年、大成建設株式会社蔵
↓ル・コルビュジエ《レア》1931年、大成建設株式会社蔵

ル・コルビュジエは、その活動の後半期において、建築の指揮のもとで絵画や彫刻をつなぐ試みを「諸芸術の綜合」と言い表している。そしてそれ以上に、「諸芸術の綜合」とは統一、調和、普遍的法則の理想主義に導かれた彼の芸術観を示すスローガンでもあった。

1930年以降は午前中は絵画に、午後は建築の仕事に時間を費やししていたという。本展はこの1930年代以降に彼が手がけた絵画、彫刻、素描、タペストリー紹介。さらに彼が求め続けた新しい技術の芸術的利用の方にもスポットを当てた。建築では、ロンシャンの礼拝堂、無限成長博物館構想、チャンディガール

2度の世界大戦を経験したル・コルビュジエは、揺れ動く時代から戦後の変遷の中で楽観的で歓喜に満ちたこれらの作品を制作した。これらは「住宅は住む機械」という彼のよく知られた言葉に集約される機能主義者のイメージを超えて新たなイメージを引き出した。さらに20世紀前半に活躍したフェルナン・レジェ(1881-1955)、彫刻家、画家、詩人のジャン(ハンス)・アルプ

展覧会は第1章浜辺の建築家、第2章諸芸術の綜合、第3章近代のミッション、第4章やがてすべては海へと至るの4章で国内外からの絵画、彫刻、素描、タペストリー、図面、模型、そしてルシアン・エルヴェの写真資料約90点他で構成された。ゲスト・キュレイターにドイツの美術史家ロバート・ヴォイチュツケを迎え、20世紀の革新的頭脳の創造の源泉に迫る。本展はル・コルビュジエ財団の協力のもと開催される。






